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英語を習得するためにまずやるべきことは、英語の基礎回路を作ることです。私の教室では、英語を学ぶ目的がどのようなものであろうと、この基礎回路作りから始めます。英語の回路ができるというのは、英語を言語として受け入れ、瞬間的に文構造を把握し、意味を理解することができ、また英語の文法・構文にしたがって瞬間的に英文を作る能力を獲得することを意味します。この回路が無くては、英語のリスニング、会話、速読は不可能です。

基礎回路というのは、中学程度の英語が瞬間的に処理できる能力です。中学程度といっても英語の文法・構文の根幹の部分がこの中に含まれています。実際、日常的なコミュニケーションでネイティブスピーカーが使う文法・構文はほとんどが中学英語程度ですから、貧弱な英会話能力の原因は難しい知識の欠如ではなく、基礎回路ができていないことにあるのです。また、この基礎回路さえしっかりできてしまえば、より高度で複雑な文法・構文やフレーズがスムーズに吸収できるようになり、楽に回路を拡充できます。

私の教室では、どんな人でもまず中学英語英語を自由に使いこなす回路作りから始めます。これに対し、「え、中学英語ですか?」と怪訝な顔をする人がいます。「中学英語ぐらいマスターした。もっと高度なことを学びたい。」という表情をしています。しかし、実際に中学英語をマスターしている人は実に稀です。多くの人は、中学英語を読んでなんとなく意味が取れる、日本語にできるというだけなのです。

ためしに中学レベルの英作文をしてもらうと、実情があらわになります。「テーブルの上の辞書は誰のですか?」「先月アメリカに行ったその学生はまだ日本に帰っていない。」この程度の英作文がさっと口から出てこないのです。瞬間的に出てこないどころか、時間をかけても正しい英文が作れない人も少なくありません。また中学教科書の準拠テープの英文を楽に聴き取れる人もそう多くありません。英語の基礎回路ができているということは、中学程度の英語が自由に使いこなせ、瞬間的な英作文、リスニングが可能だということです。もし、こうしたことが、できないならこれをとばすわけにはいきません。鉄棒の逆上がりもできないのに、いきなり大車輪に挑戦するのは不可能です。ピアノを習っても、バイエル練習曲で指がもつれるのに、リストの難曲になると途端に弾けるなどという例はないでしょう。

この基礎回路は英語を使いこなす能力の核となるものであり、またいったん身につけてしまえば自転車に乗ることや、水泳と同じで忘れ去ってしまうこともありません。基礎回路ができてしまえば英語を言語として処理できるので、新しい構文、単語などを覚えることがずっと楽になり、それにより回路自体がより大きく複雑になっていきます。外国語の習得とは回路のこのような有機的な成長のプロセスともいえます。学校英語、受験英語の根本的な問題は、この基礎回路を設置する方法論がないことです。

基礎回路の設置自体はそれほど難しいことではありません。中学英語が知識として頭に入っている人なら、規則的なトレーニングをすれば数ヶ月から長くて1年もあれば回路化することができます。英語を学習していくと何度か大きな飛躍をする段階があり、これは「川を渡る」と表現されたりします。基礎回路を作ることは最初の大きな川を渡ることであり、川の向こう岸には英語をダイレクトに受け入れることのできるまったく違う感覚が待っています。

英語の本を読むのが好きで、会話にはあまり興味がないので、リスニングや即座に英作文ができるという能力は必要が無いという人たちもいます。実は私自身、英語の学習を始めた動機は、お気に入りの作家達の作品を翻訳ではなく、原書で楽しみたかったということです。しかし、英文解釈的な読み解きでは読書の官能的な喜びを味わうことは永遠に不可能ということに気づき、英語を言語として直接受け入れる回路を作ることにしました。英文読書愛好家にも、「川を渡り」基礎回路を設置してしまうことを是非お薦めします。自分と英文の間に立ち込める霧が晴れるのを感じるでしょう。会話であれ、読書であれ、英語を言語として使いこなすことの基底には英語回路があるのです。

 


 
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