英語上達完全マップ

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日本人が一定の年齢に達し、英語を身につけようとする場合、学習・トレーニングが必要です。このことについては、本気で英語上達を目指す学習者は十分に承知でしょう。しかし、効果的で体系的な方法を確立して、学習を継続することにはさまざまな困難があるようです。現在出版物やウェブ・サイト等で、英語学習のために十分すぎる程の情報が公開されているにもかかわらず、英語学習者の迷いがなくならないのはなぜでしょうか?

私は英語を教えることに関わってから20年になり、1998年からは英語学習法指導を主体にする教室を主宰していますが、その指導経験から次のようなことが原因だとわかってきました。

英語学習に関する情報量にはすさまじいものがあります。この点に関しては、私が英語学習を志した20数年前とは隔世の感があります。しかし、この情報の多さが皮肉にも一方で仇になっているようです。例えば、複数の人が英語学習の方法論を説く時、かなりの部分が共通のものなのですが、アレンジや個々のトレーニングの呼称が異なってきます。そのため核となる学習法、トレーニング法は少数であるにも関わらず、それらが無数にあるように感じ、どれを採用していいのか途方にくれてしまうのです。

英語を上達するために何をすればいいのかはわかっても、具体的にどのようにやったらよいのかわからないという訴えも多いものです。上達に欠かせない音読一つを例にとっても、どんな素材を、一度にどれくらい反復し、また一冊のテキストをどのくらい繰り返すのかということに学習者は迷います。

英語の力をバランス良く伸ばすためには、複数のトレーニングを調合して行う必要があります。また、上達につれて、トレーニングのメニューも変ってきます。極端な例を挙げると、いくら音読は効果があるといっても、中学の英語テキストだけを10年ひたすら音読しても英語力の伸びは限定されるでしょう。いくつかのトレーニング法を結合しながら、英語力の伸びにつれて、トレーニングメニューも変っていくべきです。しかし、こうしたトレーニングの処方とトレーニングのプラニングを学習者自身が自力で行うことはなかなか難しい問題です。
外国語に上達するには時間がかかるのは否定し得ない事実です。そのために学習者は心理的な不安を抱くことになります。真面目に学習しているのに成果はすぐには出てこないものです。避けることのできないプラトーの問題もあります。これは、学習を続けているのにある期間、凪に入ったように実感できる進歩がぴたりと止まってしまう状態です。実際には深層で英語力は確実に伸びているのですが、それを感じることのできない学習者自身は思い悩むことになります。
マニアックなノウハウ本などでは、トレーニング法がめまいがするほど細分化されていますが、基礎レベルの完成(TOEIC900前後)に達するためには、それほど多くの方法を行う必要はありません。またいくつかのトレーニングは抱き合わせて一つのトレーニングとしてまとめてしまえます。これにより学習者の迷いと負担は大幅に軽減できます。
個々の学習法・トレーニング法を実践する上で、どのような手順で、どのくらいやるのかという点について出来る限り詳細に説明しました。そのため英語トレーニング法の章はこの分野のサイトとしては異例なほどの分量になってしまいましたが、どうぞお付き合いください。
独力で学習する人にとってもっとも難しいのは、個々の学習・トレーニング項目をどのように組み合わせ、上達の度合いに合わせて、学習・トレーニングメニューをいつ、どのように変えていくのかということです。この点に関しては、トレーニングの進め方の章で、モデルケースや実例などを挙げ可能な限り具体的に説明しました。

どんなにモチベーションが高く、いかに効果的な方法に則っても英語の学習が結実するまでには、少なからぬ時間を要します。その期間の間に学習者は挫けそうになったり、自分の上達に疑いを持ったりするものです。この問題を乗り切るための心理的・技術的対処法や上達を客観的に測る方法を提供することにも力を入れます。

 

 


当サイトは、英語上達のためのできる限り明瞭で詳細な「地図」を提供しますが、この地図で到達できる最終地点を示さなければならないでしょう。初めに言っておくと、それは「マスター」というレベルではありません。外国語をマスターするということは母国語とほぼ同程度に使いこなせるということを意味します。学習人口の多い英語ですら、プロを含めて考えても、日本で生まれ育った日本人でこのレベルに達した人は数えるほどしかいないでしょう。本当の達人ということですね。

当サイトがご案内するのは、学習期の終了、つまり基礎の完成までです。よく外国語に習熟するには対象言語にできるだけ、触れ、自分で使うことだといわれます。これはもっともなことなのですが、われわれ日本人にはことはそう簡単ではありません。まず、英語と日本語はほとんど近似性の無い言語です。オランダ語や北欧語のように英語と非常に近い言語を母国語にする人なら、ある期間ぽんと英語を使う環境の中に投げ込まれれば、自然に相当程度に英語に熟達してしまうでしょう。フランス語やスペイン語などを母国語にする人でも日本人よりははるかに簡単に英語を吸収することが出来ます。英語と日本語の比較言語学的距離は埋めがたく大きいのです。また、日本で生活する限り英語を使う必要はありません。外国語に上達するための大きな要因である使わざるを得ない環境が皆無なのです。

英語を使おうにも、外国人に道を尋ねられても口から出てくるのは「あわわわわ・・・」だったり、英語の本を開いても開いたきり一ページも進まない段階で、「使うことで上達する」という手法は無理があります。一般的日本人が英語に上達するには、まず体系的な基礎学習・トレーニングを積む期間が必要です。この期間を終えてこそ、「使って上達する」ということが現実感を持つと思うのです。当サイトはこの基礎学習・トレーニングの期間の終了までご案内します。

「なんだ、基礎レベルか・・・」とがっかりされた方もいるかもしれませんから基礎レベルの完成という地点について具体的に説明しましょう。

この地点に至った時あなたの英語力は次のようになっているでしょう。

英語で、挨拶や決り文句でだけでなく自分の言いたいことがスムーズに言え、内容のあるコミュニケーションが出来る。
英字新聞、英文雑誌を自由に読み、情報収集ができる。
英語を使って仕事もこなせ、英語圏で生活してもこまらない。
文庫本を読むようにペーパーバックを楽しめる。
TOEICなどで高得点(900点前後)が取れる。
同時通訳学校の授業についていける基礎力が備わっている。

どうですか?悪くは無いでしょう。「基礎レベルの完成でTOEIC900も取れるのか?」と訝る人もいるかもしれませんが、TOEIC900というのはそれほどの高レベルではありません。基本がしっかりと身についた段階で到達してしまうレベルです。そう、野球で言えば、草野球の名選手というところでしょうか。まともな日本語が使える普通の言語能力を持っている人なら、例外無く数年で到達できるレベルです。

学習期の終了といっても、実用価値から言えば、多くの人にとって最終地点にしてもいいレベルかもしれません。外国語として英語を使うぶんにはほとんど困ることはなくなっているからです。しかし、通訳をはじめとする英語のプロを目指す場合は、このレベルがスタート地点になります。また、そうでない一般の人でも、このレベルに達して一つの外国語を学ぶということが、どれほど奥が深いことか悟ります。「マスター」とか「ペラペラ」などという言葉を軽軽には使わなくなるものです。入り江から出て、初めて大洋の広大さを知る船乗りのようなものです。しかし、この先を目指すにしても、学習期は終わっています。今こそ、「使って上達する」時が来たのです。どこまでを目指すかはあなた次第です。

どうぞ、ゆっくり自分自身の航路で船旅を楽しんで下さい。

 

 

 


英語上達の道案内人を務める私の英語力に興味を持たれる方も多いでしょう。結論から言うと、私はとても英語をマスターしたとは言えませんし、達人を自称するわけにもいきません。私は中学に入ってから初めて英語を教科として学び、20代に入ってから学習・トレーニングにより基礎を身につけ、英語をコミュニケーションの道具として使い始めたのは30歳を過ぎてからでした。現時点でも私の英語力にはさまざまな限界があります。

例えば、

映画やTVドラマが完全にはわからない。特に、口をあまり開かないぞんざいな発音で早口に話されるセリフ回しが多いと、理解度は半分以下になる。
好きなリーディングの速度もネイティブ・スピーカーの読書家に比べるとはるかに遅い。
英語のスピーキングにおける表現力も母国語の日本語に比べるとずっと劣るし、文法的、語法的間違いを犯す。
英語のライティングでは文法・構文的にはかなり正確でも語感が鈍く、ネイティブ・スピーカーのように素早く、自然な文体では書けない。

とはいえ、私の現在の英語力が学習・トレーニングで習得した獲得言語としては、かなりのレベルにあることも事実だと思います。
私は英語が日常語として使われる国(アイルランド)でほぼ3年生活しましたが、当初から仕事・プライベート共に英語でコミュニケーションを取ることにはほとんど問題はありませんでした。ペーパーバックなどの読書はもう楽しみとして生活の中に溶け込んでいます。タイム、ニューズウィークなどの雑誌も、数時間でカバー・トゥ・カバーで読み切ることができます。'97年に受験したTOEICでは985点とほぼ満点のスコアでした。

私の英語力はマスターレベルには程遠いにしても、日本で生まれ育ち、外国語として英語を学ぶ一般的日本人が目指す一つの目標にはなり得るし、少なくとも必ず通過しなければならない中継地点であると思います。

そして、この地点にたどり着くまでの案内人としての資格には、私は自信を持っています。逆説めきますが、英語が私にとって外国語で、学習により覚えた言語であることが、わたしに案内人たる資格を与えるのだと思います。

私達は、日本語のネイティブ・スピーカーであり、英語が「ペラペラ」の英米人と同じように、日本語が「ペラペラ」です。外国人が日本語の間違いを犯せば、「そこはこういうんだよ。」と指摘することができます。しかし、なぜそういわなければならないんだと反論されると、相手が納得するように文法・語法的な説明を与えることは難しいものです。母国語である日本語を客観的に眺め分析することは少ないからです。さらに、日本語力が十分でない外国人に、日本語に上達するための学習法と、トレーニングプランを教えてくれと頼まれたらお手上げではないでしょうか?ネイティブ・スピーカーである日本人にとって日本語は物心ついた時には身についていた言葉ですから、体系的な学習法などわからないからです。

私は、英語学習を始めたばかりの初心者の頃からこの点に関してだけはよく理解していて、英語学習法を求める際は、日本で生まれ育ち学習によって英語に熟達した人のアドバイスに耳を傾け、当時は少なかった、国内で英語の基礎を習得した著者による英語学習のノウハウ本を熟読したものです。ネイティブ・スピーカーは、一定の基礎が身につき英語によるコミュニケーションが可能になった後に英語力を磨くための練習相手、というように截然と分けて考えていました。

基礎の無い外国人に母国語を教えることの難しさは私自身アイルランドで実体験しました。アイルランドの人たちに日本語を個人教授したのです。簡単に考えていたことがどんなに大変なことかすぐにわかりました。ある言葉に熟達していることと、その言葉の基礎を持たない人に教えることはまったくの別物なのです。わたしは書店に駆け込み、英語のネイティブ・スピーカー向けの日本語学習書を何冊か買い込み懸命に勉強しました。我々が学校で習う国文法(橋本文法)の知識は外国人に日本語を教えるためにはほとんど役に立ちません。外国人用の日本語学習書を熟読することによって、私は初めて、外国人に、「私はそこへ行く」と「私がそこに行く」のニュアンスの差を英語を話す人たちに説明する方法や、長いものを数える際、一つの時は「いっぽん」で2つになると「にほん」になり、3つだと「さんぼん」に変るという現象を支配する音韻ルールなどを知りました。また、自分の英語学習体験が、アイルランド人生徒たちに日本語学習法を教え、トレーニングプランを作成するのに非常に役立ちました。

私はなかなか良心的な熱意ある日本語教師だったと自負しています。熱心な生徒の中には日本語で基本的な会話ができる者はもちろん、簡単な読み物を読めるようになったものや、常用漢字をほぼマスターする者もいました。しかし、上級以前の学習者に日本語を教える私の能力は、英語の基礎を指導するトレーナーとしての私の能力を超えることはありませんでした。

非常に矛盾したように聞こえるかもしれません。私にとって、英語はいまだマスターしたとはとてもいえぬ外国語です。日本語は皮膚感覚にまで身についた母国語です。私の英語の使用能力は、日本語のそれとは比べるべくもなく限定されています。しかし、母国語のこの上ない居心地のよさこそが、一方で、私の日本語教師としての限界の原因となるのです。なるほど、すでに上級の域の日本語を身につけた外国人学習者は、私と自然な会話をすることによってさらに日本語に磨きをかけることができるでしょう。彼(あるいは彼女)の犯す微妙な間違いを正したり、未知の表現を教えるということもできます。しかし、日本語を学ぶ人の大多数を占める上級以前の学習者となると、話は違ってきます。

私には、日本語を外国語として学習する人が遭遇する困難、苦しみを実感することは叶わないし、日本語学習法は英語学習法の反映・応用に過ぎません。あまりにも日本語に馴染みすぎているからです。

しかし、英語に関しては、日本に生まれ育った日本人が味わう、ありとあらゆる困難を経験してきました。外国語に対する才能を持たない私は、平均的日本人が英語学習においてぶつかるすべての壁にぶつかってきました。しかし、なんとか英語の奥深い世界の入り口にたどり着くことはできました。そして、この道のりの案内に関しては知り尽くしていると自負しています。1998年以来、私は小さな教室を主宰して、勇気ある舟人の水先案内をしてきました。そして、自ら学習をやめない限り、すべての人を、入り江を通り抜け、英語の大洋に送り届けることができました。

旅の目的地に到着するための経路がいくつもあるように、英語を身につけるためには、さまざまな方法があります。しかし、日本で生まれ育った人が一定の年齢になってから英語を学習する場合、効果的な学習法にはいくつかの本質的な共通点があります。私が当サイトで紹介するメソッドも、こうした基本的、本質的な学習法を、私なりにアレンジし整理したものに過ぎません。

しかし、1998年からこのメソッドに基づいて指導してきた経験から、その効果には自信を持っています。現在、初級(TOEIC300程度)から中級(TOEIC500〜600)くらいの英語力の人がこのメソッドにしたがって学習・トレーニングを継続すれば、数年後、別人の英語力になっているでしょう。当サイトがご案内するのはTOEICで900前後のレベルまでですが、目的にあわせ途中下車も自由です。どうぞ、自分自身の旅を楽しんで下さい。

 
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